
口腔機能発達不全症に対する治療 ―口腔筋機能療法―
歯並び、かみ合わせに問題が生じる原因は、骨格の遺伝的な問題だけではなく、日頃、私たちが無意識に行っている行為、癖が大きく影響しています。

歯の周りの環境を考えてみましょう。お口の中の歯は、いつも色々な力を受けています。
歯の外側には、くちびる、頬、口まわりの筋肉があり、歯の内側には、舌が、垂直的には噛む力が加わります。歯は、外側と内側、そして噛む力のバランスがとれた場所(筋圧中立帯ニュートラルゾーン)に並ぶことになります。

つまり、外側の唇頬からの力が強ければ、歯はベロ側に倒れ、内側のベロの力が強ければ、歯は外側に倒れ、次第に歯並び、かみ合わせが崩れてきます。この影響は特に乳歯の交換期である成長期に大きく表れ、歯並び、かみ合わせを作りだしていきます。
歯並び、かみ合わせに影響を及ぼすお口周りの悪い癖

このような悪い癖によって、乱れてしまったお口周りの筋肉バランスを整え、改善するトレーニングが口腔筋機能療法です。 このトレーニングにより、成長期であれば、正しい成長を導き、矯正治療後は、かみ合わせと顎関節の安定に繋がります。
こんなトレーニングできるかな?
1.ベロを前に出して、細くしてみよう!

2.ベロを上あごに吸着させ、ベロを離すタイミングで「ポン!」と音を鳴らしてみよう!
▶ベロを上あごに張り付けておく筋力を養います

これらは、ベロの基本的なトレーニングです。上手く、できない方は、舌の筋力が弱い可能性があります。
ベロと顎の正しい位置(安静位)

- ベロの先端は、上の前歯の裏側より一歩後ろの歯ぐきに位置し、いつも上あごに張り付いている。
- 上下の歯は、触れることがなく、いつも離れている。
- 唇はリラックスして、閉じ、鼻呼吸をしている
注意が必要なケース -舌小帯短縮症―

舌の付け根についているひも状の筋を舌小帯といいます。
この舌小帯が短い場合、舌を正しい位置に置き、上あごに張り付けておくことが物理的に困難です。
舌のトレーニングを行うことで、舌小帯は、伸びやすくなりますが、極端に短い場合は、小帯の周りの膜を取り除く処置を行う方が良い場合もあります。
但し、処置さえすればいいのではなく、舌の動きが悪いとまた、すぐに舌小帯は戻ってしまします。処置の前後に、きちんと舌のトレーニングを行う必要があります。
当院では、お口の周りの筋肉バランス、使い方に問題がないか、正しい成長をとげているのかを確認致します。
また、定期的にチェックを行うことで、問題を早期に発見し、正しい成長につなげられるようにご案内致します。
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